YSCP参加でHEMS導入を検討中

略語ばっかりでなんじゃこりゃ？なタイトルですが

• YSCP : Yokohama Smart City Project
• HEMS : Home Enery Management System

だそうです。自宅の配電盤に電力消費のモニター装置を取り付け、電力消費データを収集、パソコンなどで見られるようにするというもの。それを横浜市が経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証」選定地域での省エネ化実験として採用、データ提出やレポート、アンケートの提出を条件に導入費用を支援しようというもの、だそうです。

平成25年度　ＹＳＣＰ実証ＨＥＭＳ等導入事業

http://www.city.yokohama.lg.jp/ondan/hems/

HEMSで何ができるのか

HEMS自体は大手家電メーカーが何社か参画しているシステムの名称みたいなのですが、今回、マンションの管理会社が持ってきた提案は東芝のもの。ソリューション全体のとりまとめや推進は東芝本体が行っているようです。残念ながら下記URLではあまり詳しいことはわかりません。

東芝 ホームソリューション

http://www.toshiba.co.jp/tcn/home_sol/hems.htm

実際の機器の開発や販売は、東芝ライテックが行っているようですね。こちらは詳しい個別の機器説明や導入例も豊富に載っています。

東芝ライテック ホームITシステム

http://feminity.toshiba.co.jp/feminity/

東芝が提案するのは、電力消費監視などだけではなく、統合的に家庭内の家電製品を集中管理しよう、というもののようです。本来のHEMSはそうした家電機器を含めた管理らしいのですが、今回の提案で提供されるのは、電力消費の継続的な監視、推移の情報記録、だけのようです。

費用は？

本来の費用は下記の合計、181,230円。

• エネルギー計測ユニット : 89,040円
• ITアクセスポイント : 59,850円
• 工賃その他 : 32,340

これに対して、どこが出してくれているのかわかりませんが大幅な値引きがかかって55,650円になり、さらに、YSCPの調査に協力することで

• 50,000円割引
• 1回～4回実施されるアンケート回答: 3,000円/回
• 基本協力金: 10,000円±α円

が適用されると。結果的に、アンケート等に答えることで実質支払額はゼロ、もしかしたらプラスになるかも、という。また、この統計情報を閲覧するためには、東芝のホームITシステム「フェミニティ倶楽部」の会員になる必要があり、この金額は2年間無料になるそうです。ただ、2年を越えると月額500円がかかります。

設備は？

配電盤の中、または外部に「エネルギー計測ユニット」。また、そこからBluetoothで接続可能な距離に「ITアクセスポイント」を用意する必要があります。ITアクセスポイントは有線でルーターなど外部に接続できる環境への接続が必要です。

我が家で一番のネックはここですね。現在、自宅の無線LANルーターは配電盤のある洗面所から廊下を通り、玄関脇の部屋にあります。そこまで、斜めに壁を突っ切る形でBluetoothの電波が届くかどうか（実質、10メートルもないくらいなのですが…）が一番の難点。場合によっては洗面所の洗面台下にあるコンセントを使ってPLC（電力線通信）の仕組みを入れる必要があるかもしれません。

懸念点

Bluetoothについては詳しくなかったので、その辺に詳しい知人に聞いてみたところ

• 最も高出力なカテゴリであるClass-1と呼ばれる無線出力のものでも、直線で見通しが良くないと接続できない可能性がある。
• 2.4GHz帯の無線は、いわゆる無線LANでも用いるため混線で速度や接続に問題が出る可能性はある（混線した状態で接続する工夫が盛り込まれているBluetoothの方が勝って、むしろ無線LANが負ける可能性あり）。

とのこと。やはり電力線通信でBluetooth接続の距離を縮めるのがベストなんでしょうか…。

どうするの？

無線通信部分についてはやってみなければわかりません。かといって申し込みは11月29日までなので、事前にPLCを試している時間も微妙です。ということで、明日にでも

• やってみてつながらなかったら諦める、なんて選択肢はあるのか（たぶんない）
• 実際に鉄筋コンクリート家屋で別室へのBluetooth接続の実績はあるか？

といったあたりを聞いてみます。

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