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Visual SourceSafe 2005 + Visual Studio 2010でファイル削除時に出る問い合わせ

VS2010でVSS 2005を使っていると、プロジェクトに含まれるファイルを削除した時にこんな問合せが出てきます。実は私もこれが実際にどういう意味で、どちらを選ぶとどうなるのかをはっきり理解していなかったので、ちょっと調べました。



これなんですが、「ソース管理ストアで項目の削除を行う」を選択すると、その場で完全にVSSから履歴も含めてファイルが消えてしまうようです。たとえば、間違えて追加したファイルをその場で消す、といった場合はこちらで良いのですが、設計方針の変更などで、これまで長く使ってきたクラスを消す、なんて場合、こちらを選択すると以下の問題が出ます。

  • 履歴が消えるので、将来、過去バージョンのファイルを取得しようとしても出てこない。
  • 同様に、将来、過去のある時点のプロジェクトやソリューションを復元しようとしても、ファイルが欠落する。


一方、下段の「ソース管理ストアで項目の削除を行わない」を選択した場合、プロジェクトからファイルは外れますがVSS上にはファイルはそのまま残ります。これではこのファイルはゴミになってしまいますので、VSSエクスプローラーから削除をすれば、完全削除しない限り履歴には残ります。


というわけで、大事なファイルは「項目の削除を行わない」を選択し、面倒ですがVSSエクスプローラーからの削除を手で行うのが無難なようです。

参考情報

VSSで管理されているプロジェクトは、ファイルの名前の変更や移動は極力行わない方が良い/Architect360
http://architect360.apricot-jp.com/500tips/vss_1.html