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日常茶飯事とお仕事と

20年前の「オタク」イメージ

部屋の片付けで古い雑誌等を整理していて、20年前(1989年)の某誌読者欄で「ゲーマー病になると」というお題に対して投稿したものが出てきました(笑)。

下描きも無しに官製はがきにおもむろに描き殴ってますね。当時、投稿は結構掲載され、ポイントランキングなどにもそこそこめり込んで賞品などももらってました。絵柄は今と変わらず、ふと目のペンで一気に描いちゃってますね...ってそんなことはよくって、問題はこの「ゲーマー」として描いた服装が、まさに初期「オタク」な人たちの「黒系のロングコート、ロゴ入りTシャツ等にバッグ」というスタイルを押さえている点です。当時、オタクという言葉は確か一部の「オタク」の間でしか認知されておらず、まだ世間一般の人たちは知らなかったと思います。
私は関西の都市部から100キロほど離れた田舎に居ましたので、そもそもそういう濃い文化に触れる機会も今から思えば少なかったと思います。当時はパソコンなんてのはいわゆる「8ビット〜16ビットパソコン、32ビットが出始め」の頃で、通信環境なんてのもほとんど無し。情報といえばテレビと雑誌くらい。それにもかかわらず、この絵にあるように「ゲームにはまってるヤツ」を差別的に(自分がそうであるにもかかわらず)描いた原因の一つに、中学生の頃に体験した痛い思い出があると思います。

当時、小学校からボードゲームなどで遊んでいた仲間と、某誌の対戦相手募集欄に応えて実際に知らない人の家に行ったことがありました。で、そこで見た光景が...

今ならたぶん

  • 棚にはフィギュア
  • ベッドには抱き枕

な感じに置き換わっているであろうフィールドに、中学生二人が乗り込んでしまったのです。衝撃でした。
アニメやゲームってのはあくまで子供の遊びだと思っていたので、大人が、それもうれしそうにダーティペアのシールなんか貼っちゃって...というのはかなりショックで、そのあとその友人とはその話題は話してません。
それから、世の中にはこういう人がいる、という視点で人を見るようになると、意外に「それっぽい」人がいることに気づき...。

まぁ今の実情を知る人からすれば「おまえが言うな」と言われそうですが、ああいうのを見たことにより「いくらアニメやゲームが好きでもああはなってはいけない」ということだけは肝に銘じながら、今に至ったわけで...。なんとか趣味として維持はしつつも人生としては大脱線することなく生きてこられました。

ま、ちょっと自分が20年前に描いた絵を見て、そんなことを思い出したのでメモもかねて書いておきます。

ちなみに、この会社が出してた某マイナー誌です。

ま、「大脱線することなく生きてきた」とかいいながら、切手収集、プラモ、Nゲージ、海外中心のSF、マンガ、フィギュア(くみ上げと塗装)、TRPG、ウォーゲーム、メタルフィギュア収集と塗装、テレビゲーム、パソコンゲーム、カメラ、バイク、オンラインゲーム...十分偏差値高めな路線を歩んでますけどね。