若手さん（っても外観からは年齢不詳）な人が珍しく質問にきた。ライセンス設定が必要なコンポーネントを使ったサーバーアプリケーションがライセンスのエラーを出すと。聞くと
- コンポーネントを使っているソースのライセンス設定は問題無い。
- ライセンス設定が必要なビルド環境以外でビルドしている（自分PC）。
そりゃあかんでしょう。2番目が、と言ったら「単体テストレベルの作業だから大丈夫だとおもってました」。いやいや、そうじゃなくって。それはあなたが「単体テスト」と作業を位置づけているだけで、アプリにしてみれば、開発用ライセンスを装備した開発環境から離れた場所で動く時点で、客先へのリリースと全く変わらないわけ。いわば、「プチリリース」なんですよ。
このコンポーネント、コンポーネントそのものの利用に関してもソースにlicenses.licxというファイル中の記載が必要で、さらに、それを正しく動かすには、ビルドを行う環境にもしかるべきキーを入れたパーミッションを設定する必要がある。いわば、Grapecityとかの製品と同じ。体験版でビルドしてもビルドは出来るけど、あくまで体験版扱いなわけですわ。それがこのコンポーネントではエラーとして表面化する。
というわけで、サーバーで動かしたいならきちんと正規ライセンスや設定を施した共用のビルド用PCでビルドしてね、と説明したところ、えらく不服そうな顔をして去っていった。いやー、私が作ったモノじゃないんだからこちらに文句言われてもねぇ。
